大自然の中を駆け抜けるトレイルランニングは、近年、国内における競技人口が増えつつあり、例年10月に東京・奥多摩で開催されている日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)は申込が殺到し、瞬く間に2,000人の定員数に達するなど、めざましい人気の高まりを見せています。

 トレイルランニングは、野山を走るというシンプルなスポーツでありながら、自然の奥深くまで入り込んでその爽快感を楽しむため、愛好者はさまざまな危険があることを理解した上で楽しむ必要があり、万一転倒によるけがなどに見舞われた際は、自己の適切な判断が問われることになります。とりわけアウトドア大国北海道においては、寒冷な気候から夏場でも低体温症に見舞われたり、ヒグマと遭遇したりする危険性があるなど、国内のほかの地域以上に安全に自然を楽しむための知識が欠かせません。

 現在、トレイルランニングの愛好者の多くは、山中での安全管理に不安を抱いており、美しいトレイルが数多くあるにもかかわらず、単独で大自然のトレイルを走ることに足踏みしているのが現状です。1人はもちろん2、3人による行動でも、仲間が捻挫などにより歩行ができない状況に陥った場合、季候や時間帯によっては大変な事態になりかねません。

 当会では、トレイルランニングの愛好者をサポートするためのフィールドを提供することを目的に、会員相互による安全体制を確立し、初心者から上級者まで、それぞれが求めるトレイルランニングの追求を目指します。さらに、自己の安全管理はもとより、自然保護についての理解を深め、会員ひいては北海道全体のトレイルランナーのレベルアップを図ります。

 

平成22年6月1日
発起人代表 武田 渉